パトリックさんちの野菜を食べた人向け

1/26をもってPatrick Vegeeツアーが終了。

もうネタバレしてもいいだろうと思うので、記録ついでに。

 

まず、このツアーの特筆すべき点は

「ブロックの曲数」だと思うんです。

給水→曲→給水をワンブロックだとすると、

このツアーは

①Simple Simple Anecdote〜Invisible Sensation

②フライデイノベルス〜Dizzy Trickster

③摂食ビジランテ〜Phantom Joke

④世界はファンシー〜101回目のプロローグ

⑤crazy birthday〜春が来てぼくら

の5ブロック。完全にわたしの記憶頼りだけど、

たぶん最小限のはず。

③の曲数、5曲は今までのツアーと比べても最多だと思う。(自信ない)

で、それが何故可能になったかを考えると、

まずは貴雄のテニスでの体力づくり。

ふたつめは斎藤の発声方法の変化。

最後が田淵の作曲技法の変化。

卒論のテーマが「日本語のアクセントと作曲技法」だったわたしからすると、このPatrick VegeeはUNISON SQUARE GARDENにとって大きな転換点だと思ってる。

ベジの曲、どれもこれも聞き取りやすい歌詞ばかりだと思いません?

今まであんなに聞き取れない曲ばっかだったのに(笑)

歌詞のアクセントとメロディラインが合ってるからなんです。

スロウカーヴとか声に出しても読んでもほぼ話してる時のアクセントと同じ。

アクセントとメロディが同じだと歌いやすくなり、

ボーカルへの負担が減り、

ブロックの曲数増加を可能にしたのでは…という推測。

 

はい、次。

わたしがこのツアーでいちばん好きなブロックが③。

摂食ビジランテ、夏影テールライト、Phantom Jokeのアルバムの流れに

なんで夜が揺れているとオーケストラを観にいこうが入るんだろう?って考えたわたしなりの結論。

それが「対比」

摂食ビジランテ⇔夜が揺れている

夏影テールライト⇔オーケストラを観にいこう

が対比になっている。

ビジランテは、ギターだけが鳴ってはじまり、ギターとボーカル、全楽器と全編通して少しずつ音数が増えて最後は全部が鳴って終わる曲。

夜が揺れているは、全楽器が鳴ってはじまり、ギターのみ、ギターとボーカル、ギターとボーカルとドラム、全楽器と進んでいってボーカルだけで終わる曲。

夏影テールライトは、オケの同期を一切使わないでその分をコーラスで表現した曲。

オーケストラを観にいこうは、オケの同期をたぶんユニゾン史上1番多用した曲。

鳴る⇔鳴らないを対比した組み合わせになっている。

ビジランテと夜が揺れているは、ライティングも赤⇔青の対比でわかりやすい。ユニゾンにとって、夜=青っていう図式がここでも使われてる。

そういうわけでこの2曲が挟まれた理由は「対比」だと思うわけです。

 

はい、最後。

アルバムの曲順だと春ぼくとアネクドートは繋がるんですよね。

だからセトリ順に聴いてると最初に戻ったような気がしないんだよね。

たぶんこのセトリは、どこからはじめてどこで終わっても完結するのではないだろうか。

 

以上でーす。思い出したらツイートしまーす!